
2011年10月06日 by 河相 大智 おすすめ度 ★★★☆☆
ティナー・シーリグ(著)・高遠裕子(訳)/¥1,470(阪急コミュニケーションズ)

あなたなら2時間で元手5ドルをどうやって増やしますか?
冒頭で、お金5ドルを2時間でできるだけ増やせ!という講義が紹介されている。学生がチームを組んで考えるわけだが、私も同じように、どうやってお金を増やそうか考えてみた。
私の結論として出たのが「競馬で一発当てる」だった。
恥ずかしい話しだがギャンブルというありきたりな発想になってしまった。その理由として、5ドルという少ない金額ではどうしようもない、ましてや2時間しかない、そうなれば、ギャンブルしかない!という思考回路ができあがってしまっているのだ。
しかし、スタンフォードの学生は違う。彼らが考えた方法を少し紹介すると、長蛇の行列ができる飲食店にあらかじめ予約を取り、その予約席を行列に並んでいる人に売るサービスを展開した。最高20ドルで売れたそうだ。一方では、駅前に立ち、自転車の空気圧を無料点検します、必要であれば、一回1ドルで空気を入れます、等々。
大切なのはある問題に直面した時に、たくさんの視点で解決策を考えられるかどうかだ。この議題で言えば、元手の5ドルに注目すると問題を狭く捉えすぎてしまう、問題をもっと大きな観点で捉える必要があるのだ。ある問題に対してどう対処するか、人生の活路をどうやって切り開いていくか等のスキルは、訓練することによって鍛えることができるそうだ。
本書のタイトル通り20歳の時からこの訓練をするとしないでは、物事に対する考え方が将来全然違ってくるのは言うまでもない。
2011年07月27日 by 河相 大智 おすすめ度 ★★☆☆☆
ロバート・キヨサキ、シャロン・レクター(著)・白根美保子(訳)/¥1,680(筑摩書房)

「貧乏父さん」で何が悪い!
この本の主人公には、家庭の事情で2人の父がいます。
貧乏父さんは、コツコツ働いて給与をもらい、日々の生活でお金を使う、お金のために仕事をする。
私、河相の父も典型的な貧乏父さんだった。金持ち父さんはお金に働かせて(投資)収入を得、お金のためではなく自分の人生の楽しみのために時間を使う。著者は、まだ二十歳にも満たない未成年の頃から、上記の様なライフスタイルの全く違う2人の父を客観的に分析し、自分がどういった人生を歩むかを選別していたのにまず驚いた。
収入が増えれば増えるほど、出ていくお金も増えてくのが一般的である。 それは、税金という名のもとで政府が搾取していくからだ。
95%の人はこちらの道を通る。私もその一人だ。著はこれを『ラットレース』と呼ぶ。95%の人の人生だ。このようなお金に働かせられる道を辿ることもできるが、お金について学びお金を自分のために働かせる残り5%の人が通る道を選ぶこともできる。
この5%の人種になるためには、お金ついて学び(投資を学び)、自分のためにお金に働いてもらうことを身につけよ、ということをこの本は教えてくれている。ラットレースから抜け出せれば、「幸せな人生を送れ、勝ち組の仲間入り!」とまでは書いていないが、サラリーマンでは金持ちにはなれないし、お先真っ暗。といかにも言われている様な感じがした。
私の父は典型的な貧乏父さんだった。頑固で人としてのマナーに非常に厳しかった。そんな父を、私は一番尊敬している。この本ではラットレースを抜け出す方法等が分かり易く書かれているが、貧乏父さんでも幸せな人生を送れ、他人に影響を与えられる様な立派な人物になれるのだ、と最後に私は言っておきたい。
2011年05月20日 by 河相 大智 おすすめ度 ★★★☆☆
福島 文二郎(著)/¥1,365(中経出版)

夢を与えるスタッフ育成システムは、偉大なものだ。
私もディズニーワールドに影響を受けた一人である。
ウォルト・ディズニー氏は、「ディズニーランドは永遠に完成しない。世界に想像力がある限り成長し続ける」という名言を残した。
私はこの言葉に何ともいえない感情を覚えた。
かっこよすぎてあっけとられたといった方が正しい。
そんなウォルト・ディズニー氏が作ったテーマパーク「ディズニーランド」の人材育成の仕組みがたくさん書かれているのがこの本だ。
夢を与える人材育成システムは、偉大なものだ。
タイトルの通り、9割がアルバイトで構成されているにも関わらず、アルバイト一人一人のモチベーションが高いことは有名である。
本を読んで感じたことは、やっている事は基本的な手法の方が多い、しかしそれらが妥協することなく行われているところがすごい。
その秘密を大きく分けて3つに分類してみた。
(1)社員一人一人がリーダシップを持っている。
(2)アルバイトもアルバイトの後輩を育てるリーダーシップを持っている。
(3)行動指針が社員のみならず、アルバイトにも浸透している。
大きく分けてこの3つの企業風土・リーダーシップについて事細かに解説されている。
私は部下を持った事がまだないが、部下を育てるということは、とても根気がいり、時間がかかるということを学んだ。私の上司も色々な事を考えながら指導して下さっているのだな。と改めて考えさせられる。上司の期待に少しでも早く応えられるように、自分自身が日頃からもっと努力しなければいけないと痛感した。
また、将来部下を持った時は、再度読み返してみようと思う。
2011年03月15日 by 河相 大智 おすすめ度 ★★★☆☆
富田 英太(著)/¥1,470(あさ出版)

人は感情でモノを買う。
0円開業法というインパクトのあるタイトルである。私はこのタイトルを見て、今までに例を見ない低資金開業法かと思ったが、そうではなかった。貯金ゼロからのスタートでも、しっかりとした準備を行えば、繁盛店を作り上げることが出来る。という内容だった。そういった意味では少しがっかりしたが、本書には貯金ゼロから開業するヒントがたくさん書かれている。
「人は感情でモノを買う。」
開業本であるのに対し、開業ノウハウとは別の項目で紹介されていた一説が一番印象に残っている。「モノの売れない時代は、理論や理屈ではなく顧客心理をしっかり考えること。お客様の自尊心を満たすことによって顧客は勝手に集まる。」と本書では紹介されている。
要するに、自社の商品やサービスによって繁盛店を作る為には、お客様に共感してもらう必要があるということ。机上で頑張って計画を立てることも必要なことだが、もっと大事なことは顧客の感情・気持ちに焦点を絞ることを忘れてはならない。
私自身、日常でこの「共感」というキーワードに大変マッチした出来事があった。それはカンブリア宮殿というTV番組を見た時のことだ。
皆さんも御存じのスバルという自動車メーカーの社長が出演していた。そこで、自社の車に対する思いを語り、他社にはない技術力等を紹介していた。それを見た私は、番組のプレゼン能力の影響もあったと思うが、今までスバル車に持っていたイメージ・価値観が180度変化する程の「共感」を得た。
一瞬にしてファンになったのである。
本の一説や経験から感じることだが、
これからは顧客心理をとことん考えていく時代である。
開業本だが、開業ノウハウ以上に大切なことが書かれた経営の参考書であると感じた。