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スタッフ書評

未来決算書で会社は儲かる!  宮崎栄一(著)/¥1,680(こう書房)

未来決算書で会社は儲かる!

できる社長ほど数字を未来志向で読んでいる

制度会計や過去会計に対して使われる未来会計。
この本によると、未来会計というキーワードは、グーグルで検索すると、実に1000万件ものヒットがあるとか。けれどそのほとんどが会計事務所が発信しているもので、中小企業の経営者にその視点はまだまだ根付いていないという。

どの会社でも作成しているであろう決算書を、未来志向で経営に活かせる資料にしたものが「未来決算書」。できる社長は未来決算書を活かして経営をしているとのことで、この本には未来決算書を経営に活かすポイントが書かれている。

会社を存続させるためには、利益を出すことが不可欠であるが、赤字の会社を黒字にするには、売上を上げるか、経費を削減するかしかないと思われる中、この本には「未来費用」というのが出てくる。
未来費用とは、広告宣伝費や販売促進費、教育研修費など、将来の売上つながるための投資の費用のこと。そう言われれば、これは削減すべきでないと思うが、実際には判断がむずかしいものもあると私は思う。
削るべきムダのあるものなのか、それとも削ることで結果売上まで下がってしまう可能性があるものなのか。

結局の打ち手を考えるのは社長であるが、未来決算書で会社の実態を把握して、経営判断に役立たせることができるのだと思う。
実際順調な会社でも、未来決算書で見てみると今までの決算書では見えてこなかった問題点が出てきたりするとのこと。

本書には、未来決算書かんたん作成シートのダウンロードURLが書かれているので早速使用してみたが、決算書の数値を入れるだけで未来決算書ができ、簡単かつ分かりやすいものであった。ただし、普段決算書を見ない方であれば項目がどれに当てはまるのか、少しわかりにくいかもしれないので、税理士等に入れてもらうのがよいかもしれない。(丸谷)

グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ  デイヴィッド・ミーアマン・スコット(著)、ブライアン・ハリガン(著)、糸井重里(監修)、渡辺由佳里(翻訳) /¥1,785(日経BP社)

グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ

商売はグレイトフルデッドに学べ!

Greateful Dead… 60年代ロック界の重鎮で、フラワームーブメント、ヒッピーカルチャーの教祖。日本では有名ではないので、知る人ぞ知る!って感じのバンドですが、本国アメリカでは、その独特の世界観、年間120回ものライブを行うなど、伝説の神バンドなのです。
とここまでは、ビジネス書ですか?って感じですが、
ちゃんとしたマネージメント入門書です。
徹底したファン(顧客)第一主義を貫き、インターネットもない時代からFREEやシェアを実践するなど、現在のマーケティングのツボをすでに押さえていたグレイトフルデッド。 すごいでしょ!、という内容。
悪く言えば、デッドの生き方にマーケティングを後付けした内容…。だからこそグレイトフルデッドのエピソード、成功体験と織り交ぜながらマーケティングの肝を体得することができます。
また、装丁や構成も凝ってて読みやすいから理解もしやすい。(サクサク、2時間で読めますよ)ここは、糸井重里(監修)の成せる業か。

本書では(というかグレイトフルデッドは)最後に、
仕事で最も大切なのは「自分が好きなこと」「情熱を持てること」に専念することと言っています。
何をするにも、情熱が一番大事!
デッドの生き様を知った後だから妙に納得します。
とにもかくにもマーケティング初学者の方は、コトラーではなく、まずはグレイトフルデッドからマーケティングを学んでみては。
頭ではなく、魂で学ぶマーケティング入門書として★5つです。(三山)

目標設定の鉄則  松橋良紀(著)/¥1,365(マガジンハウス)

目標設定の鉄則

SMARTな目標設定で無駄のないスマートな人生設計を!

私自身2012年の目標を何にしようか考えていたところにこの本と出会った。タイトルを見てカタそうだな~…と思ったが何のその。読み終えてみると、とても分かりやすく中学生でもタメになる本だと感じた。目標を達成するのは難しい。著者でも自身で実現可能な目標設定をしっかり立てられる様になったのは40代半ばだと言う。

みなさんも自身の目標の立て方を再度見直してみてはどうでしょう。目標を立てても達成できないのは下記の様な事柄があてはまっていだろうか?
1、感覚的に目標を立てている。(直感で目標を立てている)
2、目標を立てて満足している。(作ったら作りっぱなしで行動がおこせていない)
3、目標にはしっかり期日が決めていない。
4、目標を頭だけで考えている。(メモに残したり紙に書いていない)
5、「~したい」「~になりたい」では不十分。
等、チェック項目はまだまだあるがこれを見ると正しい目標設定とは、いかに綿密に計画立てて作りあげていくものかがよく分かる。そして自分が今までいかに中途半端な計画作りをしていたかが理解できる。本書では間違った目標設定を掲げて生きていくことは「人生の大きなロスを生む」とも紹介している。この本の内容を少しでも実践して今後の人生設計に役立てていきたい。
そして、最後に紹介するのは「SMARTの原則」である。これは目標を設定するにあたって必要不可欠な要素である。
S:具体的であること(specific)
M:計測できる(measurable)
A:行動を促すものである(action oriuented)
R:現実的である(realistic)
T:期日が明確である(timely)
この書評を見ていただいた方には、この5つの項目が組み込まれた目標作りをして頂きたい。自身の人生設計にも企業経営にも必ず役立つものである。(河相)

ラーメン屋の看板娘が経営コンサルタントと手を組んだら  木村康宏(著)/¥1,365(幻冬舎)

ラーメン屋の看板娘が経営コンサルタントと手を組んだら

人間の五感のバランス

私の書評で、前回、前々回とおすすめ度が低いのが続き、辛口と思われてしまった節もあったようですが、今回の本は、おすすめ度★★★★★(5)です!

この本には、マーケティングに限らず、商品改良から店舗運営・人材育成に至るまで、売れるためのヒントや経営に役立つエッセンスが多く書かれているのだが、物語のように話が進む中、説得力のある説明に納得してしまうところが多かった。なにしろ、こむずかしい本を読むとすぐに睡魔に襲われる私にとって、この本は1時間読んでも眠たくならず、本を読むのが得意な人はきっと1時間ほどで読み切ってしまうのではないだろうか。

最近Facebookをしてると、食べ物の写真を投稿する人が多いのに加え、たいてい「おいしそう!」というコメントがある。
本書によると、人間の五感のバランスは、視覚83%・聴覚11%・触覚1.5%・味覚1.0%・嗅覚3.5%なのだそう。これだけ視覚が圧倒的であるから、写真だけでおいしそう!となるのだと納得した。その反面、味覚はこんなにも少ないのかと驚いた。
以前、担当先のケーキ店経営者の方が、あの売れているラスクについて、ほかより飛び抜けておいしいラスクだから売れたのではなくて、今までは袋詰めで売るのが普通だったものを、主役のようにおしゃれに個包装したから売れたのだと言っていた。
そのときは、他と違うことをしたのがよかったのかと思ったが、五感のバランスで大部分を占める視覚を重視したことがポイントだったのだ。(丸谷)

人前で話すのがラクになる!5つの魔法  金光サリィ(著) /¥1,470(ダイアモンド社)

人前で話すのがラクになる!5つの魔法

自分をポジティブに洗脳せよ

ムーブ・ザ・マイクテクニックというテクニックをご存じだろうか。セミナーの講師など人前で話すときに、演台にあるマイクでもコップでもなんでもいいから聴衆の目に入るものを動かすことで、講師が「私がこの場を仕切ります」「私がこの場のリーダーです」ということを、聴衆の潜在意識にすり込むためのテクニックである。この本にはそのように人前に立って話す人が実践できるテクニックがちりばめられている。

しかし、本質的に重要であるのはテクニックではなく、気持ちであることを著者は述べている。あがり症の方をはじめ、人前で話すことが苦手な人は「私は人前で話すことが苦手である」ということが脳にプログラミングされているため、反射的にあがってしまうのだという。それは梅干しを見れば唾液が出る反射と何ら変わりのないことであるようだ。最近テレビでも脳科学という言葉をよく耳にするが、その類の分野である。克服するには、「自分の話を聞いて大勢の人に楽しんでもらえる」と思い込めるように自分の脳のプログラミングを書き換えることであるという。

脳のプログラミングを書き換えるには、作り笑いでもよいので笑顔になる、寝る前には今日起こった良い事だけを思い返す、睡眠時間が短くても朝起きたときは「よく寝たー!」と言う。などの行動をするのが良いようだ。そのような行動が繰り返されると、人間の脳は本当にそうだと洗脳されてしまうようである。洗脳されると同じ事が起こっても物事をポジティブに捉えられるようになる。例えば同じ怪我をしたという出来事に対しても、運が悪かったと思うのではなく、この程度の怪我で済んでよかったと思えるようになるようだ。心理学の世界で行動療法というものを聞いたことがあるが、原理は同じであろう。行動が気持ちを変え、気持ちが人を変える。仕事や家庭、その他にも不満を常に口にしているなと感じている方は一度この本を手に取って頂きたい。物事をよい事として捉えることができれば、きっと楽になるはずである。(天野)

自分のアタマで考えよう  ちきりん (著) /¥1,470(ダイヤモンド社)

自分のアタマで考えよう

“自分”の頭で考える

目の前にあるパソコンを使ってインターネットで検索すると、どんな情報でも大抵は得ることができる。しかし、自分の知りたい物事に対し、何でも簡単に答えが分かってしまうと、自分の頭で考える習慣がなくなってしまうのも事実。
ある種の現代病とも言えるこの病気に、程度の具合はあれども陥っている人は多いのではないか。楽なことを覚えてしまうと、簡単にはその習慣から抜け出せず、ネットで見つけた無難な答えに満足し、自分の頭で考えることができず脳が退化する。
本書では、そんな現代病にメスを入れたもの。
自身のブログで絶大な人気があるらしい著者が、独自の視点を生み出す思考法を解説している。要するにロジカルシンキングのススメ的な内容であるが、難しい専門用語を使わず、思考の技術を分かりやすく説明している。
個人的には、その技術のノウハウよりも、普段の生活の中で、いかに自分が頭を使っていないかを思い知らされた。例えば、読書一つとっても、知識が増えたことに変わりはないが、自分の頭で考えることとは違う。重要なのは、その本の著者が何と言っていたかではなく、そこから自分で何ができるかを考えること。
当たり前のようだが、考える力をつけるには、考える時間を増やすこと。これに尽きるのだ。
日々のルーチンワークにおいても、何気なく済ませていることにも、考える時間を割いてみようと思う。(佐々)

ユダヤ人大富豪の教え ふたたびアメリカへ編  本田 健(著)/¥1,575(大和書房)

ユダヤ人大富豪の教え

センターに戻れ。

有名な『大富豪の教え』シリーズの続編。前篇のお金にフォーカスした内容から、人間関係、ここでは4つのマトリックスから幸せな人間関係を築く手法を説いている。
人は感情に支配されているものであり、感情とうまく付き合えれば人生を劇的に変えることができるとし、感情を『ポジティブ』『ネガティブ』『自立』『依存』の4つからアプローチ。『ポジティブ自立』『ネガティブ依存』『ネガティブ自立』『ポジティブ依存』の4つのマトリックスに分類して、人間関係の役割を説明している。
人は誰かと人間関係をもつと、自然とどこかのしっくりするポジションに落ち着き、『ポジティブ自立』と『ネガティブ依存』、もしくは『ネガティブ自立』と『ポジティブ依存』というコンビを組んで、人間関係の綱引きを繰り広げるのだそうだ。この4つの役割のどれになれば正しいかというものではなく、一度成り立った関係が綱引き状態のまま固定化してしまっている状態は発展もなく相互前進できないということだ。
このマトリックスを活かして相互前進するには、いかに自分がその関係のセンターのポジションに戻り、相手をセンターポジションに導くかである。

まずは自分の役割はどのポジションなのか自覚すること。相手のポジションを見れば必然的に反対側のポジションに居る自分を自覚できるのだ。そして、相手のポジションへ歩み寄る。自分がポジションを変えると相手もポジションを変えていくということだ。相手が『ネガティブ依存』だと、自分は『ポジティブ自立』に傾いており、相手にパワーを返してセンターへ目指していくというふうに。重要なのは絶えずセンターに戻る事が最重要なのだと。それが心の豊かさになると。コーチングの、4つのタイプ分けによるコミュニケーションスキルの考え方に似ているだろうか。相手のタイプを理解し、タイプに合わせた円滑なコミュニケーションをとり、目標達成に導く。自分を振り返って、ビジネスでもプライベートでも人間関係は固定化したポジションに慣れてしまっているなと思う。
センターに戻ってみることによって、人間関係が変わり、相互に前進できて、お互い心が豊かになる。自分の意識が変わらなければ相手も変わっていかない。
まずは相手を観て、自分の意識から変えていこう。(上杉)

※人間関係マトリックス ・ポジティブ自立:リーダータイプ・問題解決思考・過去を見ない・感情から逃げがち
・ポジティブ依存:なごみキャラ・無能に見える・人の反応を気にする・いじめられっ子タイプ
・ネガティブ自立:有能な管理者タイプ・完璧主義者・人をコントロールする・いじめっ子タイプ
・ネガティブ依存:有能なカウンセラータイプ・問題発見が得意・過去にとらわれる・感情にひたる

本物のリーダーとは何か  ウォレン・ベニス、バート・ナナス (著)・伊東奈美子 (訳)/¥1,890(海と月社)

本物のリーダーとは何か

「リーダー」とは何か。

「本物のリーダーとは?」この質問を投げかけられたら返答する者により、様々な応えがかえってくる。それぞれが、リーダーに求めるものが相違する事に加えて、今の組織の在り方が多様化しているのも大きな要因だ。実際に我々が関与させて頂いている企業様の組織の在り方は、どれ一つとして同じものは存在しない。だからこそ本書を読み、改めて組織にとっての「リーダー」という存在を考えさせられた。
とかく我々中小の組織の在り方は、大企業のそれと比較して非常に曖昧な在り方となり、リーダーとマネジャーの職務や領域が判別出来なくなる場合が多々見受けられる。
ただ、意識しなければいけない事は、「リーダー」と「マネジャー」は大きく違うという事だ。本書では「マネジャーはものごとを正しく行い、リーダーは正しいことをする。」と定義付け、違いを解している。
そのうえで、【すぐれたリーダーの「四つの戦略」】として、
1. 人をひきつけるビジョンを描く
2. あらゆる方法で「意味」を伝える
3. 「ポジショニング」で信頼を勝ち取る
4. 自己を創造的に活かすと提言している。

本書でもふれているように、「リーダー」にとって必要な「リーダーシップ」とは誰でも学ぶことが出来るのだろう!これからの経済情勢は厳しさを増し、企業にとって「すぐれたリーダー」が必要不可欠になる。よりすぐれたリーダーとなり強く生き残る為にも、経営者の皆様に是非読んで頂きたい一冊である。(鈴木)

2012年、日本経済は大崩壊する!  朝倉 慶(著)/¥1,575(幻冬舎)

2012年、日本経済は大崩壊する!

「2012年、日本経済は大崩壊する!」

2011年の夏から2012年の秋までの間に、この想像を絶するような国家破綻の波が、襲いかかってくる。(本書より)

2012年って、来年ですよね…そう、まさに来年、日本の財政破綻、国家存亡の危機が訪れるんです。

そのシナリオは、いたるところあって・食料・エネルギー価格の暴騰によるインフレ。・米国の量的金融緩和第2弾(QE2)の終了による米国債の暴落。・ギリシャの国家破綻による欧州金融危機。・日本国債暴落による、金融システムの崩壊。などなどこうなってきたら、日本だけでなく、世界規模でダメなのでは、という感じ。

あぁ、確かに、欧州金融危機も収束していく気配が見えないし、最近野菜も高騰しているな(これは台風のせいか…)と考えつつ。

じゃあ、どうすればいいのか?本書では、処方箋のひとつとして「金を買え」と、あと「プラチナも良いぞ」ということでした。(ん!?プラチナは、先月急落していなかったか…)

当たるも八卦、当たらぬも八卦…?

タイトルに騙されてはいけません。この本は預言書の類ではないんです。ただし、世界が背負っているリスク(最悪のシナリオ)は知ることができます。そして、読んだ後にどうするかは、あなた次第なのです!(三山)

憂鬱でなければ、仕事じゃない  見城 徹・藤田 晋 (著) /¥1,365(講談社)

憂鬱でなければ、仕事じゃない

ビジネスマンの心構え

30歳になってからの5年を振り返り、さらに40歳になるまでの5年をどのように時間を費やすか、を考える折り返し地点の35歳。節目であるこのタイミングに本書と出会えたのはラッキーだったかもしれない。
本書をあえて一言で表現するならば、「背筋がピンと伸びる」本。
ビジネスマンとしての仕事に対する取り組み方、考え方をここにきて叩き込まれた気分。何をやってもうまく行きそうにない昨今の経済状況のなか、忘れかけていたビジネスに対するスタンスを呼び戻してくれた。
幻冬舎の見城氏とサイバーエージェントの藤田氏が、見城氏の35の名言に対し解説をするといった内容の本書。両者の意見が割れることもあり、少々極端な考え方や言い回しもあるが、本質的には言いたいことは同じ。ビジネスで成功を積み重ねてきた両氏の言葉だけに、なんとも説得力がある。

最初の名言「小さいことにくよくよしろよ」。どんな些細な約束でも必ず守る。常に気配り目配りができなければ、大きな仕事などできるはずがない、という名言。
社会人として当然のことに聞こえるかもしれない。
しかし改めて言われると、得意先や上司に対してだけではなく、部下や取引先に対してまでも、完璧にこなせている人はどれだけいるだろう。
24時間365日、本書のようなスタンスでいられるか?と聞かれれば、ちょっと疲れそうなので答えは「No」。しかし、自分に甘えが見えたとき、自らの姿勢を正すために、本棚から引っ張りだして読み返す必要がある。バイブル的な長い付き合いができそうな一冊である。(佐々)

仕事で使えるフェイスブック活用術  松宮 義人(著) /¥1,575(フォレスト出版)

仕事で使えるフェイスブック活用術

いきつくところは信用である。

お恥ずかしい話ですが、最近ちょっとした詐欺に遭ってしまいました。振り込め詐欺を身近な人やテレビでみていると、なぜこんなのに引っかかるんやろう?と思い、自分はそんなものには引っかかるわけがないと思っていたのに、心の隙間に飛び込まれました。
その原因がfacebookでした。facebookは実名+写真公表が原則のSNS(ソーシャルネットワークサービス)です。世界では6億人が会員になっており、中国・インドに次ぐ人口数世界3位と言われているほどです。日本は欧米と比較して普及が進まなかったのですが、今年は500万人に達する勢いで急激に会員数を伸ばしています。facebookの創始者を主人公にした映画が公開され知名度が上がったことが普及に拍車をかけたようです。facebook自体のインフラとしての信用が向上したことに加え、普及のボトルネックとなっていた実名+写真公表をすることが、かえってmixiやtwitterなどの他のSNSに比べて信用という面で優れたものになりました。
それで、思わず信用してしまったのが、冒頭の事件です。facebookから私の携帯にメールが送信されました。○○さんからメッセージが届いていますと。メッセージには、「突然ですみません。どうしても直接連絡を取りたいのですが、facebook上では言いづらいので、メールをもらえませんか?」と。確かにその人の居住地や趣味などが書かれており、写真が本人の顔でなかったことは気になりましたが、facebookの信用で「何でしょうか?よろしければこちらにメール下さい」と返信してしまったのです。
詐欺に気付いたのはその後です。
出会い系サイトからのメールが大量に送られてきました。金銭的な被害は特にありませんが、そのようなメールに返信してしまったことが悔しいです。facebookだから大丈夫だろうという隙があったのでしょう。Facebookではむやみに知人以外と交流を持たないことが推奨されております。良いクスリでした。そのような信用度の高いfacebookを、この本ではビジネスでも活用しましょうということで、その手法をいくつか解説しています。

しかし、大切なことは手法ではなく、あくまで生身の人間に対するコミュニケーションであるということです。レスポンスを早くする、勝手に他人の写真を載せないなどのマナーがあってこそ信用が担保されるということです。そして、やりっぱなしではなく、地道に日々コツコツと情報発信を継続することがビジネスでのブランド力に繋がるということです。
私は先日登録したばかりのfacebook初心者です。筆不精なので、プライベート頻繁に更新することはないですが、年内に会社での活用を計画しております。ブランド作りのため、この本に書かれていた信用を得ることを念頭に進めなければならないと感じております。
買って下さいではなく、サービスに興味がありますと言われるようなページ作りをしたいものです。詐欺には充分に注意をしながらですが。(天野)

感動の条件  永松 茂久(著)/¥1,680(KKロングセラーズ)

感動の条件

自分のこと「だけ」を考えると上手くいかない。

国語辞典で、感動とは「ある物事に深い感銘を受けて深く心を動かされること」、感謝とは「ありがたいと思う気持ちを表す事」となっている。「感謝から感動」へのサービスを目指していきたいと常々考えているが、なかなかハードルが高い。そこで選んだのがこの著書だったのだが、著者は斉藤一人さんのお弟子さんというだけあって、「感動は、必ず非効率の中にある」「自分自身が安定して幸せであること」等、語られる感動の条件にはなるほどと思うことが多かった。著書の中で語られる「フォー・ユー」の考えは、取り方によっては「人の為=偽善」と解釈されるものであるが、この「フォー・ユー」の考えは、「自分のことを考えてはいけない」のではなく、「自分のこと『だけ』考えると上手くいかなる」ということで、あくまで人も自分も幸せになるという関係があって初めて成り立つものである。自分を犠牲にしてまで誰かに尽くすという意味ではなく、できる範囲で「人の為と思ってやっていることは必ず自分に返ってくる」と思い、続けていくことが大事であると。また、私が非常に興味深く思ったのは、人の成功には、しっかりとした目標を立てて、具体的な計画を作り、あきらめずに歩いていく「目標達成型成功」と、目の前の人、仕事を全力で大切にすることで、人に好かれ、頼まれごとが増えていくうちにどんどん道が開けていく「展開型成功」の2種類があるということだ。著者は後者であり、PDCAをまわすことが経営の肝であると疑わなかった私はある意味衝撃を受けた。

『目の前の人、身の回りの人、誰かの為に、全力で期待以上のものを与える努力をしているだろうか?』『その前に自分が幸せを感じ、感動しているだろうか?』まずはそこから初めていかなければ。(上杉)

20歳のときに知っておきたかったこと~スタンフォード大学集中講義~  ティナー・シーリグ(著)・高遠裕子(訳)/¥1,470(阪急コミュニケーションズ)

20歳のときに知っておきたかったこと

あなたなら2時間で元手5ドルをどうやって増やしますか?

冒頭で、お金5ドルを2時間でできるだけ増やせ!という講義が紹介されている。学生がチームを組んで考えるわけだが、私も同じように、どうやってお金を増やそうか考えてみた。
私の結論として出たのが「競馬で一発当てる」だった。
恥ずかしい話しだがギャンブルというありきたりな発想になってしまった。その理由として、5ドルという少ない金額ではどうしようもない、ましてや2時間しかない、そうなれば、ギャンブルしかない!という思考回路ができあがってしまっているのだ。
しかし、スタンフォードの学生は違う。彼らが考えた方法を少し紹介すると、長蛇の行列ができる飲食店にあらかじめ予約を取り、その予約席を行列に並んでいる人に売るサービスを展開した。最高20ドルで売れたそうだ。一方では、駅前に立ち、自転車の空気圧を無料点検します、必要であれば、一回1ドルで空気を入れます、等々。

大切なのはある問題に直面した時に、たくさんの視点で解決策を考えられるかどうかだ。この議題で言えば、元手の5ドルに注目すると問題を狭く捉えすぎてしまう、問題をもっと大きな観点で捉える必要があるのだ。ある問題に対してどう対処するか、人生の活路をどうやって切り開いていくか等のスキルは、訓練することによって鍛えることができるそうだ。
本書のタイトル通り20歳の時からこの訓練をするとしないでは、物事に対する考え方が将来全然違ってくるのは言うまでもない。(河相)

「持っている人」が持っている共通点  小笹芳央(著)/¥777(幻冬舎)

「持っている人」が持っている共通点

「持っている」とは何か。

初めにこの本のタイトルを見たとき、おもしろそう!!ぜひ読みたい!と勝手にとても大きな期待をしてしまった。それだけに、読み始めたときには、期待はずれ感が大きかった。
“持っている”と流行りの言葉を使っているだけで、“持っている”を、“成功している”に置き換えたら、今までいろんな本で読んだことあるような内容ばかりで、正直退屈であった。持っている人の説明、持っていない人の特徴など…。
そんなこんなで途中から、全く期待をせずに読み進めると、最後の2章はなかなかおもしろかった。とくに、『負けた人ほど「勝敗に意味なんてない」「参加することに意義がある」と言いがちな印象があります。(中略)私はこの言葉を、「結果にはこだわらないという考え方でゲームに参加している人は、自分に逃げ道を与えているだけだ」ということだと解釈しています。』というところ。たしかに、勝ち負けのないゲームはゲームでないし、仕事でも、うまくいかなかったとき、でもいい勉強になったと片付けてしまうことがあるが、結局負けは負けなのだと思った。
もちろん、勝つことだけがいいことではなく、信頼と謙虚さが大事であると本書にも書かれている。“持っている人”は、正当に、努力して、周りからも認められて成功している人、なのだと思う。 (丸谷)

日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方  山本敏行(著)/¥1,470(ソフトバンククリエイティブ)

日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方

人材から人財へ、という考え方。

「最近の若い者は!」、昔から良く聞く言葉だが、今も変わらず様々な場所で耳にする言葉である。その後に続く言葉は決まって「社員の意識が低い・モチベーションが上がらない…」という言葉である。
私自身も心の何処かで同じ言葉を発している事が多々あった。
そんな折、本書に出会い読んでみた…。
一言で表現すると「面白い!!」、思わず2時間程で読み切り、再度読み返してみた。

本書の著者である山本敏行氏が代表取締役を務める株式会社EC studioでは、「顧客第一主義」から「社員第一主義」へ見事に転換を遂げ、「2年連続日本一、社員満足度が高い会社に認定」されている。 本書では、「社員満足度」を向上させる為の様々な制度や取り組みが紹介されている。かなり奇抜な制度も有り、「これを取り組むには…?」というものもあるが、読み進めて行くうちに、これらの制度は「あくまでも手段であり目的ではない。」という事を、改めて認識させられた。
本書の冒頭に、「うまくいっている経営者の3つの共通点」が紹介されている。
1. 社員の為に自分の時間を使っている
2. 社員についての愚痴や不満を言わない
3. 自分の会社、自分の社員のことを楽しそうに話す

この紹介を見た時に、私はとある経営者の言葉を思い出した。
「経営者の最大の役目(仕事)は、社員の観客になることだ!」
表現こそ違えど、その経営者も常に社員と向き合って企業経営を続けながら、毎期好調な成績(利益)を出し続けている。(鈴木)

ウォールストリート・ジャーナル式 図解表現のルール  ドナ・ウォン(著)・村井瑞枝 (翻訳)/¥1,680(かんき出版)

ウォールストリート・ジャーナル式 図解表現のルール

資料ナルシスト必見です。

パソコンを使っての資料作成。ビジネスにおいて切っても切れない作業です。文章の色使い、装飾、棒グラフや円グラフの活用、時には3Dグラフを使うなど、惚れ惚れしながら資料を作成しているのに、出来上がった資料を見てみると、何が言いたいか分からない、非常にわかりづらい、見づらい、そんなナルシスト(自己満足)な資料になってしまうことありませんか?

私はあります。 ということで、今回紹介する『ウォールストリート・ジャーナル式 図解表現のルール』は、そんなナルシストな方必見の書籍です。いかに今までの図解方法が、間違っていたかに気付かされます。

本書では、いかに図解をシンプルに、分かりやすく見せるかが大切であると言っています。例えば、
・グラフは芸術作品ではないので、3Dの図は不要!
・同じ種類のデータを表すのに、異なる複数の色を使うのは×
・読み手がデータに集中出来るように、同じ種類の情報を提示する場合は同じ色を使う
・目立ちすぎる装飾的な書体は避ける。
・スペースがないからといって、文字をむやみに縦書きにしない。等々。

教書的な本ですが、一から読み進めなくても大丈夫です。必要な時に、すぐに利用できるよう、パソコンのそばに本書を置いておきましょう。(三山)

伝える力  \840(PHPビジネス新書)

伝える力

人に何かを伝えるということ

この本を読んで書評を書くのは、正直緊張してしまう。 この書評がいったい何を言いたいのか、読んだ人に伝わらなければ、この本に出会った価値がない。
日頃から感じるが、自分の考えていることがきっちりと相手に伝わった時はとても嬉しい。逆になかなか伝わらず、ついには自分でも何を言いたいのかわからなくなってしまうと、情けなくとても悔しい。
相手にとっても、分かり易く伝えてくれれば嬉しいし、何を言っているのか分からなければイライラする。 分かり易く伝えるには、子供でも理解できるように説明する必要がある、と本書にある。そのためには、その物事の背景、情報をしっかりと理解できていなければ噛み砕いて話ができない。

私にも3歳の息子がいるが、最近何に対しても「なんで?」「どうして?」の繰り返し。子供には一切のごまかしはきかず、ドキッとするような質問を浴びせられ返答に困ることがある。そんなときは決まってその物事について理解、知識が足りない時である。

ビジネスの現場においても、同じことが言える。私たちのフィールドは税法と会計。時として専門用語のオンパレードな説明になってしまうことがある。しかし、その事柄について、より深い知識や情報があれば、分かり易く説明ができるはず。
本書の中で「カタカナ語」の使用についての記載があるが、まさに同じこと。一見そんな専門用語を使って説明されると「頭が良さそう」「格好良い」と思ってしまいがちだが、結局のところ何が言いたかったのか分からない、狐につままれたような気持ちになることは良くある。

本気で相手に何かを伝えようと、少しでも相手の身になって考えることができれば、そんな専門用語を使うことはないはずである。結局のところ、子供に対しても、ビジネスの現場においても、人に何かを伝えられるかどうかは、「相手を思う気持ち」の大きさで決まるんじゃないかと思う。

本気で相手に何かを伝えたいと思えば、時には知識や情報をインプットしたり努力をするもの。とりあえず、身近で最高の「先生」かもしれない、我が家の息子と正面から向き合ってみよう。(佐々)

金持ち父さん 貧乏父さん  ロバート・キヨサキ、シャロン・レクター(著)・白根美保子(訳)/¥1,680(筑摩書房)

金持ち父さん 貧乏父さん

「貧乏父さん」で何が悪い!

この本の主人公には、家庭の事情で2人の父がいます。
貧乏父さんは、コツコツ働いて給与をもらい、日々の生活でお金を使う、お金のために仕事をする。
私、河相の父も典型的な貧乏父さんだった。金持ち父さんはお金に働かせて(投資)収入を得、お金のためではなく自分の人生の楽しみのために時間を使う。著者は、まだ二十歳にも満たない未成年の頃から、上記の様なライフスタイルの全く違う2人の父を客観的に分析し、自分がどういった人生を歩むかを選別していたのにまず驚いた。
収入が増えれば増えるほど、出ていくお金も増えてくのが一般的である。 それは、税金という名のもとで政府が搾取していくからだ。
95%の人はこちらの道を通る。私もその一人だ。著はこれを『ラットレース』と呼ぶ。95%の人の人生だ。このようなお金に働かせられる道を辿ることもできるが、お金について学びお金を自分のために働かせる残り5%の人が通る道を選ぶこともできる。
この5%の人種になるためには、お金ついて学び(投資を学び)、自分のためにお金に働いてもらうことを身につけよ、ということをこの本は教えてくれている。ラットレースから抜け出せれば、「幸せな人生を送れ、勝ち組の仲間入り!」とまでは書いていないが、サラリーマンでは金持ちにはなれないし、お先真っ暗。といかにも言われている様な感じがした。

私の父は典型的な貧乏父さんだった。頑固で人としてのマナーに非常に厳しかった。そんな父を、私は一番尊敬している。この本ではラットレースを抜け出す方法等が分かり易く書かれているが、貧乏父さんでも幸せな人生を送れ、他人に影響を与えられる様な立派な人物になれるのだ、と最後に私は言っておきたい。(河相)

老いの才覚  曽野 綾子(著) /¥800(ベスト出版)

老いの才覚

人に期待しないことは、自分のため。

「死んだ時にどれだけの人が泣いてくれたか」学生時代に友人と飲み明かしている時に出てきた言葉である。自分で言ったのか、他の誰かが言ったのか覚えていないが、その後15年近く経った今でも、無意識に残っている言葉だ。まあ、なにも泣いてもらえなくても、ほんの少しだけ寂しく思ってもらえればそれで良いのであるが。老人になって人に避けられるような年の取り方はしたくないと、どこか心の中で思っているのであろう。
筆者、曽野綾子さんは、最近の日本に才覚のある老人が少なくなってきたと問題を提起されている。老人なので、なんでもやってもらって当たり前、親切にしてもらって当然であると思っている老人が増えてきているのが残念であると。

「才覚」とは培われた経験の引き出しの中から最良の事を導きだす力だという。身内や友人に「~してくれない」と愚痴をこぼす前に、経験を活かして工夫をしたら、自分でできることはもっとあるはずである。老人は、何をしてもらうかより何ができるかを考えたほうがよいということを主張されている。

全体として35歳の自分が自戒と感じるようなことは正直言って少なかったのであるが、「まず、自分が何ができるかを考える」という点は非常に共感できるものであった。

人にしてもらうことを期待しないということは、自分のためでもあると思う。微妙なニュアンスであるが、あきらめとは違う。期待をしないということである。後輩に仕事の依頼をして思い通りにならなかった場合、こいつはこんな仕事もできないのかと思うより、自分の指示がまずかったのだとする方が、結果的に自分の成長になるのである。
これも書かれていたことであったが、人にしてもらおうと期待していると、期待はずれになったときに周りの人に愚痴をこぼしてしまう。愚痴をこぼしてばかりの人にどれだけの人が好意をもって接してくれるだろうか。最後に、冒頭の死んだときに寂しく思ってもらえる老人になるためには何が必要なのかを考えてみた。
人の悪口を慎むこと、柔軟な考え方、それと感謝を表わすための多少のお金も必要だろう。 (天野)

強運  斎藤一人(著)/¥1,575(PHP研究所)

強運

「ひとつ上」に上がる努力をする

私にとっての斉藤一人さん。
以前の会社の上司が、斉藤一人さんの本を読んだのか、ある日突然、「斉藤一人さんの言葉です、いい言葉なので毎日全員で唱和します、ついてるついてるありがとう」、と毎朝朝礼で全員で唱和したことがあった。
その時は、唐突すぎてさっぱりピンとこなかった。
心がこもっているわけでもなく言わされている感の漂う唱和であったが、そんな様子でも毎日続ける上司の様子から、斉藤一人さんという名前が印象に残っていた。

今回本を読んでみて、当時の上司の気持ちが少しだけ分かった気がした。
心がこもっていなければ、きっと何の意味もなかっただろう。

この本で一番印象に残ったのは、人生を竹に例えているところ。難関(節)を乗り越えたら、しばらくはすっと上に上がれるけれど、また節がある。そうやってひとつひとつ上に上がっていくというのだ。飛び越えてもいけないし、上に上がるのをやめてしまえばそこで止まりになってしまう。竹の節目が上に行くほど薄いのと同じで、人生も上に行くほど乗り越えるのがラクになるのだとか。

大人になればなるほどいろんな負担は大きくなると思っていたのが、逆のことが書かれていて驚きだった。

苦労はしないで、正しい努力をする。正当に、こつこつまじめに努力をする、でも楽しくすることが大事、と書かれており、自分の努力の足りなさ・『気愛』の足りなさを感じた。(丸谷)

あなたを天才にするスマートノート  岡田 斗司夫(著)/¥1,575((株)文藝春秋出版)

あなたを天才にするスマートノート

意識改革の、具体的にして効果的な手法

巷にあふれる「ノート整理術」「手帳整理術」の類の本を読んで、そのノウハウが継続したためしがない。生来整理整頓下手というのもあるが、ほとんど三日坊主、読んだ時には「仕事や時間の効率化が図れるだろう」と勇んでみるものの、続かない。しかし本書は、効率化を図る目的のものではなく、むしろムダを奨励し、発想力、表現力、論理力を併せ持った天才になるための“見識”を養うための道具として、ノートを位置づけている。

岡田氏はベストセラー「いつまでもデブと思うなよ」の著者でもあるが、そこで紹介したレコーディングダイエットのエッセンスを、本書では“5行日記”という形で使っている。その日したことを5行書き、それを0~5の6段階の楽しさで評価していくものである。ポイントは、評価はあくまでポジティブにしてマイナス評価をしないこと、自分を否定せず継続させることを第一段階とすること。継続すればダイエットと同じように無意識に太る行動、つまり無意識に楽しくない行動はしないという考えである。
私自身もこの“5行日記”を数日試してみたが、結構書けない。
仕事以外でいかに楽しい事をしていないか、いかに “感じている”だけで“考えていない”かを思い知らされた。

情報社会の現在、均質な情報があふれ、私の仕事では自分の立場ではどう判断するのかという主観的なアドバイスが求められていると思う。その主観的なアドバイスがひとりよがりや単なる知識の伝達にならないよう、日々考えを研鑽していかなければならない。今まで、インプットの蓄積ばかりで頭の中で処理した気になっている自分がいた。新たなる“見識”を養うために、まずはこの“5行日記”から始めてみようと思う。(上杉)

マネジメント  P・F.ドラッカー(著)、上田 惇生(著)/¥2,100(ダイヤモンド社:エッセンシャル版)

マネジメント

管理職の本来

「マネジメント」、女子高生の~で映画化されたタイムリーさも有り、私は迷わず本書を選んだ!いや、むしろ最初から決めていたのかもしれない!!

本書の著者である「P・F.ドラッカー」の書物は以前より何度か目にした事があるが、本書は、【エッセンシャル版】とサブタイトルにあるように、マネジメントについての要約本として書かれており、広く知識を習得する事が出来ました。

で、本書を読んだ私の書評としては、非常に面白かった!!の一言です。

というのも、「P・F.ドラッカー」の書物は、とかく専門書的なイメージが強く、「難しそう」「読むのに時間がかかりそう」等の先入観を持つ方が多い(かくいう私もその一人…)が、実は全くそうではありませんでした。
専門用語に加え、各用語に定義等を用いており、一見するとやはり「難しそう…」という印象を受けますが、読んでいくと実は「あたり前」で「まとも」な事を書かれており、何時の時代も「基本」と「原則」は不変のものであると痛感しました。

特に私が、本書で最も参考になったテーマは、第5章の「マネジャー」です。

ドラッカーは本書で、「マネジャーをしてマネジャーたらしめるものは、成果への貢献という責務である。」という表現を用いており、やはり、一見すると「難しそう…」と思います。読者により、受け取り方が変わると思いますが、私は、マネジャーを企業の管理職に置き換えて受取りました。
昨今の企業経営の中で、管理職の置かれている立場や状況を鑑みると、上からの叩きに加えて下からの突き上げも有り、「本来の役割」を見失っているのではないでしょうか!
この章だけでも良いので、企業の管理職の方に是非読んで頂きたい。革めてマネジャー=中間管理職としての、役割・仕事が明確になると思います。(鈴木)

人を動かす  デール・カーネギー(著)・ 山口 博 (著) /¥1,575(創元社)

人を動かす

褒めることはむずかしい。

『やってみせ 言って聞かせて させてみて 褒めてやらねば人は動かじ』
とは、海軍の軍人として名を馳せた、山本五十六の言葉である。
部下を動かすには、まず、自分が手本となり、教え、納得させ、任せる。そして褒めてその気にさせる。ということであるが、帝国主義の下で生まれた言葉であることに私は強い印象をもった。
民主主義が確立される前は、とりわけ軍隊では恐怖の支配で人は動かざるを得なかったのであろうというのが私の勝手なイメージである。しかしそのような時代でも人を動かすためには、褒めることが必要であるというのである。現代はその時代に比べると恐怖に支配されることは格段に少なくなったから、なおさら褒めることが重要になるのは言うまでもない。
この本には、人間関係を作ることにおいて重要なことがたくさん書かれている。褒めることの百貨辞典である。

「部下がなかなか思い通りに動いてくれない」という方に、褒めてみてはどうですか?と問いかけると、「褒め方が分からない。」「褒めるところが見つからない」と返答されることがしばしばある。一言に褒めるといっても、持て囃し、称えることだけではない。相手の立場を認めること。相手に関心を持つこと。期待をかけること。誹謗中傷をしないこと。など手段は様々である。褒め方がよく分からないという方には是非読んで欲しい本である。

最近お仕事を一緒にさせて頂くこととなった経営者の方からお褒めの言葉を頂いた。
「あなたと契約して本当に良かった」と。
私はもっとその方のために一生懸命に仕事をしたいと思った。信頼されていると思ったら、遠慮なく意見も言いやすくなった。

こう言った関係は、仕事だけでなく、友人関係・恋愛・子育て。どんな場面にでも大切なことであると思う。

懇意にして頂いている経営者の方からこのような言葉を頂いたこともある。「人の良いところを見ようとしている人は、自らも成長しようとしている人である」。 (天野)

ザ・シークレット  ロンダ・バーン(著)/¥1,890(角川書店)

ザ・シークレット

『超』前向き思考のススメ

みなさんは夢や目標を達成するためにどういう事をしていますか?夢に日付をつけたり、毎日声に出してみたりとその方法にも色々あります。私も、企業の夢の実現を果たすべく経営計画策定のサポートを行っています。

本書も同様に夢を叶えるための方法が書かれているのですが、一味違います。というのも、その方法が「願う」だけでいいということ。

しかも、この方法はダ・ヴィンチやアインシュタインなど歴史的偉人も活用していたというお墨付きの方法なのです。

どうです、凄いでしょ。すごい疑わしいでしょ…
でも、ここで疑っている人にこそ、この本を読んで欲しいです。
というのも、本書で書かれているのは「超前向き思考のススメ」なんです。

自分が欲しいもの、なりたいものを常にイメージすることが重要で、こうなったら嫌だなとか、ネガティブなイメージは絶対にするなと言っています。でもこれってすごい大切だと思います。ネガティブな思考や雰囲気が、行動や体調にでてしまうことってありますよね。病は気から、不景気や震災でうつむきがちな日本人に、今とても読んでほしい本の一冊です。

最後に、お金が欲しい人は郵便受けに小切手が届く様をイメージすればいいそうです(何百件もの報告例あり)。(三山)

9割がバイトでも最高のスタッフに育つディズニーの教え方  福島 文二郎(著)/¥1,365(中経出版)

9割がバイトでも最高のスタッフに育つディズニーの教え方

夢を与えるスタッフ育成システムは、偉大なものだ。

私もディズニーワールドに影響を受けた一人である。

ウォルト・ディズニー氏は、「ディズニーランドは永遠に完成しない。世界に想像力がある限り成長し続ける」という名言を残した。

私はこの言葉に何ともいえない感情を覚えた。
かっこよすぎてあっけとられたといった方が正しい。
そんなウォルト・ディズニー氏が作ったテーマパーク「ディズニーランド」の人材育成の仕組みがたくさん書かれているのがこの本だ。
夢を与える人材育成システムは、偉大なものだ。
タイトルの通り、9割がアルバイトで構成されているにも関わらず、アルバイト一人一人のモチベーションが高いことは有名である。
本を読んで感じたことは、やっている事は基本的な手法の方が多い、しかしそれらが妥協することなく行われているところがすごい。
その秘密を大きく分けて3つに分類してみた。

(1)社員一人一人がリーダシップを持っている。
(2)アルバイトもアルバイトの後輩を育てるリーダーシップを持っている。
(3)行動指針が社員のみならず、アルバイトにも浸透している。
大きく分けてこの3つの企業風土・リーダーシップについて事細かに解説されている。

私は部下を持った事がまだないが、部下を育てるということは、とても根気がいり、時間がかかるということを学んだ。私の上司も色々な事を考えながら指導して下さっているのだな。と改めて考えさせられる。上司の期待に少しでも早く応えられるように、自分自身が日頃からもっと努力しなければいけないと痛感した。また、将来部下を持った時は、再度読み返してみようと思う。(河相)

キュレーションの時代  佐々木俊尚(著)/¥945(ちくま新書)

キュレーションの時代

情報との付き合い方と使い方。

この本で、まず初めに驚いたのが、前書きだった。
突然、ある外国人の人生物語…。本の内容との関係が分からず、これはどんな本なのだろう?と不思議だった。けれど前書き最後で、なるほどとすっかり本に引き込まれてしまった。
前書き最後に書かれている、『つくる人と見いだす人』の双方があってこそ、世の中に広まっていくということ。これがとても共感できた。

とても良い技術を持っている中小企業が、販路や資金を持たないために技術が世に活かされないというのは、けっして少なくないと思う。
中小企業は、つくることが上手く、でも売り方はあまり長けていないことがある。両方できるようになったら一番いいが、本書を読んでいて、見いだす人の重要さをとても感じた。

現在は広告も、マスメディアが使える大企業が有利であった従来と違って、インターネットやコミュニケーションが進化している現在は、お金をかけなくても、頭を使うことで、情報を求めている人に届けることができるという。
しかし裏を返せば、ただお金をかければいいというわけではない為、効率よく広告効果を出すためには優秀なプロモーターが必要なのだと思った。

また、情報の需要より供給が多いので、情報を受け取る側のフィルタリングが必要で、フィルタリングを自分でしましょうとかいうのではなく、自分に合ったフィルタリングしてくれる人、それが本書のタイトルにも出てくるキュレーター、視座を提供する人が必要と書かれていた。

必要な情報を必要な人に届けること。

簡単に情報発信ができ、情報があふれすぎているからこそ、単なる情報でなくその人にとって価値のある情報でないと意味がなくなっている、企業の広告にしても、個人のブログにしても、発信する側はそれを意識して発信をしなければ届かないのだということを、本書を読んで痛感した。(丸谷)

心がラクになる後ろ向き名言100選  \550(鉄人社)

心がラクになる後ろ向き名言100選

ポジティブシンキングに疲れたときに

ここ最近、震災の影響で日本全体が自粛ムード。原発の問題も含め、ネガティブな情報ばかりが蔓延し、テレビを見ていても何か不安を煽られてしまうのは私だけではないと思う。
数あるネガティブニュースの中でも極めつけは増税の動き。
ただでさえ冷えきっていた日本経済再生のカンフル剤であるはずの消費行動をさらに悪化させることにならないのか?被災者の方々の心情を考慮すれば当たり前なのかもしれないが、こんな時だからこそ、政府やマスコミにはせめて将来に希望が持てる活動をお願いしたいものである。

ふと、希望を持ちたいこの時期に思い出した事がある。

私がこの仕事に就いて間もない頃、
知識や経験不足からくる不安を和らげるために、様々な本を読みあさった事。
不安を和らげるには情報収集が一番とばかりに、専門書だけではなく、歴史的に名のある経営者の自伝や哲学書、経営に必要と考えられている能力やノウハウに関する本など…。
その中には仕事への姿勢として自己啓発本も含まれていたが、
思い出してみるとすべてポジティブシンキングの勧め。
その考え方が正しいと思い込み、何かに取り憑かれたように自らを奮い立たせて追い込んで来たように思う。
5年が経った時、案の定体調を崩してしまったが…。

決してポジティブシンキングを否定する訳ではないが、何事も偏ると疲れる。この本は、ポジティブシンキングに疲れた時に読むとホッとするかもしれない。なぜこんな本がアマゾンの上位にランキングされているのかと思ったが、読んでみるとネガティブシンキングも良いじゃないか?と思わされる一面もある。

「したいけれど、できない。できるけど、したくない。」とは、歴史的に名高いゲーテの名言である。

不景気と言われる昨今、特に耳にするようなネガティブ発言。
しかし、そんな人間の欲求が利便性に優れた現代を創り出したと思えば、ネガティブシンキングも決して否定できない。(佐々)

ガンダムが教えてくれたこと  鈴木 博毅(著)/¥1,365((株)日本事業出版社出版)

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赤い彗星のジレンマ!!

ついつい選んでしまった。もろガンプラ世代の私にとって非常に興味をそそられたからだ。

「勝ち残る組織の作り方」を、ガンダム名セリフ・シーンから現代のビジネスに学ぶというものであるが、とりわけ「シャア」を勝ち残れないビジネスマンの象徴としている。「シャア」のカリスマ性とクールさに憧れて、赤いプラモデルをたくさん作った私としては、何か寂しいものがあった。
「シャア」の最大の失敗は、過去の成功体験にとらわれて、変化する現実に対応できなくなったこと。努力の末積み上げた成功体験が逆に悲劇を呼んでしまうのだ。ここでは「赤い彗星のジレンマ」と呼んでいる。
このジレンマは陥っても明確な変化があるわけではなく、本人だけでなく周囲の人間もその進行を発見できず、指摘ができるとしても非常に時間がかかってしまう。バブルの成功体験によりなかなかデフレ脱却できない日本のように。
「赤い彗星のジレンマ」に陥らないようにするには、自分を客観視することだと思う。
イチローは客観視する方法として「自分にコントロールできることと、できないことをまず分け、コントロールできないことに関心を持たない」ようにしているそうだ。彼は自分を客観視して現状を正確に把握し、取捨選択しながら仕事に集中できる環境を自分で作り出して、成功を続けている。
過去の自分を否定し、現状を捨てる勇気を持つことは非常に難しい。
私自身比較的客観視できる方だと思ってはいたが、少なからず現状を捨てられず、行動できない自分がいる。

年数がたち、成功体験があればあるほど、現状を捨て新しい自分を模索することは難しくなる。経営者をサポートしていくという私の仕事は、客観視する力を求められている。いかに経営者に選択集中できる情報を与え、アドバイスしていけるか、自分自身も新しい存在意義を見つめ直したいと思う。(上杉)

お金の流れが変わった!  大前 研一(著)/¥760(PHP出版)

お金の流れが変わった!

お金の流れが変わった!

お金の流れがどうなっているか!単純なようだが実は非常に奥が深く、特に世界レベルでのお金の流れを理解している人間が、果たしてどれだけいるのだろうか?私は、経済・経営に日々携わる職に就いているが、本書を読み、あらためて現在のお金の流れというものを再認識させられた。
本書にはキーワードとして、「ホームレス・マネー」という表現が随所で使われている。「ホームレス・マネー」とは、投資先を探して世界各国をさまよっているお金のことを言い、約4000兆円近い金額が流動的に世界各国で動いているが、実は、世界各国で生じるバブルは、この「ホームレス・マネー」が動くからである。
アメリカ等の経済大国のみならず、経済大国の仲間入りを果たそうとしている中国・インド等の新興諸国は、この「ホームレス・マネー」に目を向け、
1.呼ぶ込むためにどうすべきか⇒「マーケティング」
2.呼び込んだ後の運用⇒「マネージメント」
を国家レベルでの経済政策・戦略を打ち立てている。
かたや、日本は、
1.子ども手当の支給論議
2.自国内の税収確保
等の内向きな経済政策ばかり打ち出して、右往左往しているのが現実だ。

ここ迄本書を読む進めた中で、ふと、私は、我々中小企業の企業経営を頭に浮かべてしまった。 とかく、我々中小企業は、古くからの付合いや社内外の慣習等に囚われ過ぎる傾向にあるが、この姿が我が国の経済政策に非常に良く似通ったように感じる。我が国も、我々中小企業も問題点は同質であり、我々を取り巻くお金がどのように流れているかを理解し、如何にそのお金を呼び込むか=マーケティングを考えていくかが、必須だと痛切に感じた。
最後に、私は、本書で得た知識を向上させるため、あらためて「マーケティング」の本を読もうと思った。(鈴木)

7つの習慣  スティーブン・R・コヴィー(著) ジェームス・スキナー、川西 茂(訳)/¥1,942(キング・ベアー出版)

7つの習慣

この本に書かれてることをすべてできたら、神様やん!

私は、漠然とした人生の目標で、60歳になった時に周りの人から憧れられるような人になりたいと思う。
この本に記されている事をすべて習得し、行動に移せたら、きっとこの目標に近づく事は容易であると感じた。
ただ、私自身はこの本に記されている事すべてを取り入れるのではなく、エッセンスを取り入れたいと思う。なぜなら、この本を読み終わった時の印象が、すべてできる人は、神様か仏様かと思えるぐらい、人生を卓越しており、あまり人間味を感じないからだ。
私は、人がたくさんの豊かな感情をもっていることをすばらしいこと思うので、感情をコントロールすることばかりに力を注ぐより、時に感情をむき出しにし、人とのかかわりの中で、頭を打ちながら学びながら生きていきたいと思うからだ。
きっと、書かれていることすべて出来る人がいないから、この本がベストセラーなのかもしれない。

私が、自分の目標に近づくためには、まずはたくさんの人と出会い、人の意見に耳を傾け、見聞を広めることだと思う。
「人は、自分とは違う生き物で、その人を認め、信じてあげることが大事であるということ」という本の一部は、常に忘れずにいようと思う。

この本は、ただの「ビジネス書」というだけでなく、
家庭・職場・趣味など生活の中で、人との繋がりに思い悩んだ時に読んだら、心に響く本だ。(山本)

イングリッシュ・モンスターの最強英語術  菊池 建彦(著)/¥1,000(集英社)

イングリッシュ・モンスターの最強英語術

楽しめるは才能也。

この本、カテゴリーは英語学習の参考書であるが、単語や文法にはほとんど触れられていない。
筆者が人生のどん底から這い上がるキッカケとなった英語についてその勉強方法がメインに書かれている本である。34歳の時に会社を退職して引きこもり生活に入った彼をイングリッシュ・モンスターに仕立てたその勉強方法は名付けて「引きこもり留学」である。
海外渡航もせず、他人と英会話をすることもせず、家に引きこもって一日の大半を英語の勉強に費やす。英語を上達させるには、毎日コツコツと勉強を続ける他はないと筆者は本の最後を締めくくっているが、それだけ努力ができる事自体が才能である。
しかし、ひきこもり留学はそんな努力の大変さを打ち消すようにユニークかつコミカルに紹介されているのである。
必見は、自分の声が良く耳に響くようにカップ麺の容器の底を2つくっつけて作成したヒアリング用秘密兵器の公開写真である。クスッと笑ってしまう一枚である。
勉強というつまらなさの中に楽しみを見出すことが努力が継続した秘訣であるように感じた。

私は以前、衛藤信之先生の心理学の講座を受けた。
「吉本流心理学」と自ら名付けるように、その講座は常に笑いに満たされている。笑いながら、心理学とが学べるのである。
見事に学問にエンターテイメントが融合されているのである。
私は社会人になった頃、「人にありがとうと言われる」仕事をしたいと思っていた。今は少し変化して、「人を笑顔にする」仕事をしたいと思っている。
正直、それまで私は今の仕事ではできないだろうと思っていた。
しかし、衛藤先生の講義は話し方・捉え方次第であることを感じさせてくれた。
私は、この一見気難しい仕事にエンターテイメントを融合させたいと思っている。
つまらないことの中に楽しみを見出すこと。

仕事にマンネリを感じている方はそんな視点でこの本を読んでみられてはいかがだろう。(天野)

イシューからはじめよ  安宅 和人(著)/¥1,890(英治出版)

イシューからはじめよ

白黒つけるべき課題は?

わたくし、生まれて初めて入院しました。肺炎で…
2週間……

ということで、病室でこの本を読みました。
本書は「一所懸命がんばっている」…なのに成果がでない…、
という方に是非読んでいただきたいです。
ジャンルで言えば問題解決をテーマにしていますが、巷で見かける思考法やフレームワークなど「解決ツール」を紹介したものとは一線を画しています。特に、本書ではいかに効率よく成果を出すかという視点で、ツールよりもイシュー(白黒つけるべき課題)の設定が大切であることを説いています。
これは、いくら高度なフレームワークやテクニックを駆使し多くの時間を費やしても、イシューの設定を間違ってしまうと、大した成果も得られず徒労に終わってしまうからです。何かに夢中になると本来の目的を見失うことはよくあることです。夜遅くまで働いていたりすると、それだけで充実感を得てしまうこともあります。実際には作業の段取りが悪いだけなのですが…
「これだけ働いたから」と時間ベースで考えるのか、「今何を解決すべきか」とアウトプットベースで考えるのか、その違いが労働者とプロフェッショナルの違いを生んでいくということを本書を通じて痛感しました。

一生懸命がんばっているのに、成果が出ないならば、まずは本書を読んでいただき「この作業って本当に必要なのか?」など、日々の事柄に小さな疑問を持つことから始めてみませんか。(三山)

知識ゼロでもできる 繁盛店 0円開業法  富田 英太(著)/¥1,470(あさ出版)

知識ゼロでもできる 繁盛店 0円開業法

人は感情でモノを買う。

0円開業法というインパクトのあるタイトルである。私はこのタイトルを見て、今までに例を見ない低資金開業法かと思ったが、そうではなかった。貯金ゼロからのスタートでも、しっかりとした準備を行えば、繁盛店を作り上げることが出来る。という内容だった。そういった意味では少しがっかりしたが、本書には貯金ゼロから開業するヒントがたくさん書かれている。

「人は感情でモノを買う。」
開業本であるのに対し、開業ノウハウとは別の項目で紹介されていた一説が一番印象に残っている。「モノの売れない時代は、理論や理屈ではなく顧客心理をしっかり考えること。お客様の自尊心を満たすことによって顧客は勝手に集まる。」と本書では紹介されている。
要するに、自社の商品やサービスによって繁盛店を作る為には、お客様に共感してもらう必要があるということ。机上で頑張って計画を立てることも必要なことだが、もっと大事なことは顧客の感情・気持ちに焦点を絞ることを忘れてはならない。
私自身、日常でこの「共感」というキーワードに大変マッチした出来事があった。それはカンブリア宮殿というTV番組を見た時のことだ。
皆さんも御存じのスバルという自動車メーカーの社長が出演していた。そこで、自社の車に対する思いを語り、他社にはない技術力等を紹介していた。それを見た私は、番組のプレゼン能力の影響もあったと思うが、今までスバル車に持っていたイメージ・価値観が180度変化する程の「共感」を得た。
一瞬にしてファンになったのである。

本の一説や経験から感じることだが、これからは顧客心理をとことん考えていく時代である。開業本だが、開業ノウハウ以上に大切なことが書かれた経営の参考書であると感じた。(河相)

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン  カーマイン・ガロ (著), 外村仁 解説 (その他), 井口耕二 (翻訳) /\1,890(日経BP社)

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン

わずか5分間のデモのための数百時間の練習。

人に何かを伝えようとした時、情報をまとめきれずに、独りよがりになって失敗してしまったことは、誰もが経験したことがあるのではないだろうか。
私も最近になってセミナー講師を担当することがあるが、そのセミナーの資料作成に没頭するあまりテーマを忘れ、何を伝えたかったのか自分自身でわからなくなってしまうことがよくある。
その対極にあるのがシンプルに研ぎ澄まされたスティーブ・ジョブズのプレゼンである。ジョブズのプレゼンはもちろん英語であるが、プレゼンのポイントが聞いた人の心に残りやすいので、私たちに日本語で伝わってくる時にもインパクトが薄れることがない。
iPhoneやMacが欲しくなってしまう、私もその一人である。
そんなプレゼンを実現するためのテクニックとして、プレゼンスライドの作り方や話し方はもちろん、アイコンタクト、姿勢、手振りなどに加え、声の大きさやスピードにまでこだわっている事をこの本を読んで知った。そして何より納得したのは、
ジョブズがわずか5分間のデモのために数百時間の練習をしていること。

台本を読んで終わりのプレゼンではなく、内容を徹底的に頭に叩き込み、いかに聞き手との一体感を生むことができるかが勝負である。
この本に書かれている事を実践すれば、とりあえずジョブズ流プレゼンのコツが形式としては理解できると思う。読めば誰でもジョブズになれるわけではないが、新商品のプレゼンやセミナーの講師など、人に何かを伝えなければならないその前に一読する価値はある。(佐々)

ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法  ちきりん(著)/¥1,365(イースト・プレス)

ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法

「やめる」決断ができれば「はじめられる」。

筆者は、月間100万PV以上のブログ『Chikirinの日記』の人気ブロガーだそう。
申し訳ないが、本を読む前に筆者のブログを拝見したことがなく、そういう意味では全く無の状態から本を読むことができた。
サブタイトルにあるように、楽しく生きるための考えがたくさんつまっている。

本を読んでからブログを拝見したが、本のほうが断然まとまっていて、読みやすい。『目標は低く持ちましょう!』『人生は早めに諦めよう!』と初めからかなりゆるいタイトルが並んでいるが、ゆるいだけでない、それぞれにもっともな説明づけがされているから妙に納得してしまう。
『仕事・家庭・趣味「3×3分割図」で人生設計』という人生をどのように生きるかを図表で示したものは視覚的にわかりやすく、自分がどう生きていこうか、どう生きていきたいか、考えさせられた。

個人の生き方に対する思考についてが多いが、経営に関わりのあるエッセンスも少なくない。
たとえば、『「やめる」決断ができれば「はじめられる」』、『大事なものはコストで決めない。考慮はするけど決め手にはしない。』という文章。
これを経営にあてはめると、うまくいかない事業は傷口を広げず撤退、社外に対しては価格でない付加価値を提供し、社内は給与待遇でなく仕事待遇を上げるということになるのだろうか。

本書は、上を向いていて、やる気全開な人にはあまり薦められないが、生きるのに少し疲れた人には特効薬のような本である。(丸谷)